アスベストは、天然に産する鉱物繊維のことで「石綿」とも言われています。
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などに非常に優れた天然の鉱石です。
微細な石綿がいったん空気中に放出されると消滅することなく、長期間空気中に浮遊します。
アスベストを吸い込むと、気管から気管支、さらに肺の一番奥の肺胞にまで入り込んでしまいます。
それにより、石綿肺、肺ガン、中皮腫などの病気になる危険性が高まることが知られています。
アスベストは1970年代から1990年代にかけて日本国内に大量に輸入され、断熱材、屋根材などの建設資材をはじめ、電気製品、自動車、家庭用品など多岐にわたり使用されてきました。
その使用量は全国で15 〜 20万トンともいわれ、吹付けアスベストの老朽化・損傷によるアスベストの粉じん飛散問題が発生しています。